「トイ」創刊号

 句誌「トイ」が創刊された。令和2年4月1日、青木空知・池田澄子・樋口由紀子・干場達矢の4人がメンバーである。この場は「おもちゃ箱のようにカラフルな同人誌でありたい」との願いで、三橋敏雄の「俳句は志して至り難い遊び」という困難な遊びを遊び尽すために作った場所です、とある。そして「トイ」は「問い」でもあるという。年3回刊行の予定。


トイ創刊号.jpg


 4人が12句ずつ発表しているので、中から筆者(=栗林)が好きな句を3句ずつ選ばせて戴いた。

青木空知「風に乗る声」より
  風に乗る声こそよけれ霊迎へ
  眠る部屋まで桃の実の匂ひかな
  蘆原を一眼レフと出て来たり

池田澄子「光満つ」より
  あきかぜと声にだしたりする体
  物干すと乾く此の世を唐辛子
  草もみじ言葉は通じないことも

樋口由紀子「蛇の目ミシン」より
  頬紅をたっぷり塗って都まで
  いっぱいのフリルにいっぱいのスリル
  もうすでに餅屋はいない夢の中

干場達矢「正誤表」より
  圏外を此の世の外として夜寒
  冬めきて痛し愛書に指切られ
  父の家の箒の横の花八手

 創刊お目出とう御座います。作品を一読し、けっこう難解なものもあった。攝津幸彦の匂いがするような句もあり、私が勝手に言っている「志高い少数俳人集団」のイメージである。向後の発展を願っています。

ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!

ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。

→ログインへ

なるほど(納得、参考になった、ヘー)
驚いた
面白い
ナイス
ガッツ(がんばれ!)
かわいい

気持玉数 : 0

この記事へのコメント